映画「フランス組曲」

原作の数奇な運命、ベストセラーとは関係なく、

主演女優に惹かれて見に出かけた。

しかし、出演者たちの抑えた好演、手堅い脚本が相まって、

見ごたえする。

一人の嫁が、戦争を身近に感じてから、

レジスタントに身を投じるに至るまでの、

心の揺れが描かれていて、

痛ましい最後を遂げた原作者の凄さに圧倒された。

主演のミッチェルは、相変わらず、登場人物の中へスーッと誘ってくれる。

姑役は、ステロタイプだけど、ベテランがさりげなく血を通わせてる、

といったら、身びいき過ぎるかな?(笑)

脚本は、「ブリッジ・オブ・スパイ」と同じ人で、

次にどんな作品を書いてくれるか、楽しみ。